ADP コンテンポラリーダンス

日々指導している、ピラティスをベースにした身体づくりクラス、キッズダンス 、創作系のコンテンポラーダンスについて書いています。

踊っているときは呼吸を止めずに!

ダンス、ピラティス太極拳もそうですが、十分な呼吸をすることでさらに効果が出てきます。呼吸法には色々とありますが、まずその構造から説明します。


呼吸の構造
息を吸うとき
息を吸うときは下記の図のように、肺に空気が入り、胸郭が広がります。横隔膜は収縮して下向きのアーチになります。

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息を吐くとき

胸部が縮み、横隔膜は緩みます。このとき腹筋群が横隔膜を押し上げます。

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バレエ、ピラティスでは 肋骨を使うラテラルブリージング
バレエでは上体を引き上げて踊るため、また、そのための身体のトレーニングであるピラティスではラテラルブリージングを使います。

ラテラルブリージングでは腹筋を維持するために、下の写真の緑の部分(肋骨の下部周囲)を左右と背中の方向に広げたり縮めたりすることによって呼吸をします。こうすることで、吸うときに上がりがちな肩も上がらなくなります。

多様な動きのモダンダンスや他の種類のダンスの呼吸
バレエが天に向かう垂直方向の動きが多いのに比べて、モダンや他の種類のダンスは動きが異なります。腹式呼吸はリラックスする、逆腹式呼吸は武術でいう丹田を鍛えるためなどそれなりの目的があります。

多様な動きやリズムを伴うダンスでは、体の姿勢や身体のアラインメントが正しく、コアの使い方がわかっていれば、自然と動きと呼吸が付いてきます。踊るときや動くときにいちいち吐いて吸ってや、どこで呼吸をするのか考えないのが普通です。ただ、呼吸が止まっていると、動きはガチガチになってしまいぎこちなくなってしまいます。かっこよくとか表現豊かには見えません。もちろんそのような振り付けになっている場合は別です。
呼吸、姿勢、動きは相互に関わっています。そう考えると、ラテラルブリージング、腹式呼吸や逆腹式呼吸などいろいろな呼吸法を練習しておけば、その呼吸を体が覚えていて自然に呼吸と動きが調和してくるでしょう。そのために呼吸法を練習しておくことは有意義です。


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