ADP コンテンポラリーダンス

日々指導している、ピラティスをベースにした身体づくりクラス、キッズダンス 、創作系のコンテンポラーダンスについて書いています。

腰の曲がった高齢者の腰は伸びる?高齢者施設での体力測定

腹式呼吸で背中がのびる

今日は、高齢者施設でタイチーダンス(太極拳の動きをアレンジして曲と一緒に動く)のクラスをしていました。そのクラスの中で、呼吸の練習をしていて気がついたのですが、逆腹式呼吸で息を吸う時に背中と腰がスーッと少し伸びるのです。

 

腰の曲がったおばあちゃんは仰向けに寝れる!

以前、整体の先生のお話を聞いていた時に、「腰の曲がった高齢者の方の背中と腰は、体操や整体などで姿勢良く伸びるようになるんですか?」と質問したことがあります。

その先生は、「体操や整体で少しは良くなりますが、完全には難しいですね。」と言って、以前先生のところに通われていた90歳くらいのおばあちゃんの話をしてくれました。

先生「腰が90度くらい曲がっていて、私の方を見るときも、下から上を見上げるような感じで。そういえばいつもウエストのあたりにあせもができるって言ってました。」

 

こんなイメージですよね。

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続けて先生は「このおばあちゃん、もし仰向けになったらこうなると思うでしょ?」と

背中がお椀状になってしまうイメージを描いてくれました。(この時ちょっと笑ってしまいましたが)

また続けて「でも違うんです。仰向けになると背中も真っ直ぐに伸びるし、膝も伸びるんですよ。私も『おばあちゃん。仰向けになるのが無理なら、横向きになって寝ていいですよ』って言ったんですが、おばあちゃんは『仰向きになれますよ』と言って、仰向けに寝たんですよ…。腰がすごく痛いって言って通ってくれてたんですけどね。」

先生もなんかちょっとびっくりしたようでした。

 

少しでも姿勢を支える筋力をつけて腰痛を改善

想像するとなんかおかしいですが、結局、筋力がなくて腰と背骨を真っ直ぐに支えられないのでしょう。

かなり難しいとは言っても、仰向けになれば真っ直ぐになるとうことは、改善の余地ありそうです。そうすれば腰の負担も少なくなって、腰痛も良くなるでしょう。

 

高齢者施設での講座をきっかけに運動習慣を。

今、私の受け持っているプロジェクトで、タイチーダンス(太極拳の動きを取り入れた健康体操)を3ヶ月間、高齢者の方々に受講してもらって体力測定をするプロジェクトをしています。測定内容は、握力、体重、身長、柔軟性、歩幅、姿勢、片足バランス。姿勢は姿勢を測定するアプリで、皆さんの写真を撮って、3ヶ月後にまた測定してみます。呼吸法、背中の柔軟性、片足バランスの練習も取り入れてやってます。結果も気になりますが、この講座をきっかけに運動する習慣が身につくといいですよね。